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genshiai-daichi/med-slm-ja-before-after

med-slm-ja Before/After ・ 日本医療ガイドライン 新旧比較データセット プロジェクトページ: https://ikora128.github.io/med-slm-ja-before-after/ 医療ガイドラインは数年ごとに改訂され、同じ質問でも答えが変わることがあります。 このデータセットは、日本の医療ガイドライン 201冊・2010〜2024年について、同じガイドラインの旧版と新版で回答が変わった箇所を 46,705 件、新旧の出典付きで集めたものです。 数値基準・診断基準・推奨薬・施設要件など、改訂で変わった知識や新しく登場した知識を、機械的に抽出しています。 なぜ作ったか 古いガイドラインのまま診療すると、患者のリスクになります。 数年前の知識で止まったまま見落とすものは、大きく 2種類 あります。 答えが変わったもの(例: 数値目標や診断基準の改訂) 新しく登場したもの(例: CKD 治療の SGLT2 阻害薬、フィネレノン) このデータセットは、その両方を type… See the full description on the dataset page: https://huggingface.co/datasets/genshiai-daichi/med-slm-ja-before-after.

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med-slm-ja Before/After ・ 日本医療ガイドライン 新旧比較データセット

プロジェクトページ: https://ikora128.github.io/med-slm-ja-before-after/

医療ガイドラインは数年ごとに改訂され、同じ質問でも答えが変わることがあります。<br> このデータセットは、日本の医療ガイドライン 201冊・2010〜2024年について、同じガイドラインの旧版と新版で回答が変わった箇所を 46,705 件、新旧の出典付きで集めたものです。

数値基準・診断基準・推奨薬・施設要件など、改訂で変わった知識や新しく登場した知識を、機械的に抽出しています。

なぜ作ったか

古いガイドラインのまま診療すると、患者のリスクになります。<br> 数年前の知識で止まったまま見落とすものは、大きく 2種類 あります。

  1. 1.答えが変わったもの(例: 数値目標や診断基準の改訂)
  2. 2.新しく登場したもの(例: CKD 治療の SGLT2 阻害薬、フィネレノン)

このデータセットは、その両方を type フィールドで分けて収録しています。

type の5分類

type意味件数
revision旧版から新版で答えが臨床的に変わった7,042
addition新版で情報が追加された(旧版と矛盾しない)6,680
none言い回しだけで中身は同じ31,298
new旧版にない新登場(新薬・新概念)1,430
unrelated旧版の類似箇所が別の話題(要確認)255
学習用途では、DPO に type=="revision"、CME 教材に revision と new を中心に使うことを想定しています。

実例

revision:答えが変わった

産業衛生(許容濃度、2022 → 2023)

Q: 過剰がん死亡生涯リスク 10⁻³ / 10⁻⁴ における曝露開始18歳の数値は?
新2023: 10⁻³ では 3.5、10⁻⁴ では 0.35
旧2022: 10⁻³ では 16.7、10⁻⁴ では 1.7
変更点: 数値が大幅に改訂された(16.7 → 3.5)

冠攣縮性狭心症の診断(日本循環器学会ほか)

Q: 冠攣縮性狭心症を「確定/疑い」とする前提条件は?
新: 自然発作・非薬物誘発試験・薬物誘発試験(アセチルコリン等)のいずれか
旧: 硝酸薬によりすみやかに消失する狭心症様発作であること
変更点: 診断の前提が「硝酸薬への反応」から「誘発試験の有無」に変わった

進行性多巣性白質脳症 PML の治療(2017 → 2020)

Q: PML の治療方針(HIV 関連 vs 非HIV 関連)は?
新: 免疫再構築が唯一の有効治療。HIV 関連は ART による原疾患治療…
旧: …非HIV 関連ではメフロキン等の投与…
変更点: メフロキン等の薬剤推奨が削除された

new:旧版にない新登場

古い知識のままだと気づきにくい部分です。<br> 新薬や新概念がここに入ります。

新規語質問の例旧版で不在の年
SGLT2阻害剤服用時に注意すべき熱中症の誘因は?—
クリゾチニブ投与後に発生する腎のう胞の頻度は?2016
ベバシズマブ / スニチニブ術前補助療法時の創治癒・手術への影響は?2011
PMS2 / MLH1発現消失例のリンチ症候群 vs 散発性癌の鑑別は?2012, 2016, 2020
これらは埋め込み検索だと旧版チャンクに誤ヒットして拾えないため、キーワード照合で別に抽出しています。

addition:情報追加

Q: メトトレキサート(MTX)投与時に併用すべき薬剤と目的は?
新: 葉酸/活性型葉酸(ロイコボリン®)を併用… (活性型葉酸の具体名と推奨用量を追記)
旧: 葉酸製剤を併用、肝機能障害・消化器症状・口内炎の予防
変更点: 方針は同じで、活性型葉酸の名前と用量が追加された

none:言い回しのみ(中身は同じ)

Q: 一側嚥下を行う際の具体的な姿勢調整の方法は?
新2010: 健側傾斜姿勢と頸部回旋姿勢をコンビネーションさせて行う。
旧2009: 頭部と体幹を健側に傾斜させると同時に、頭頸部を患側に回旋させる組み合わせ。
変更点: 言い回しが違うだけで、臨床的な推奨内容は同じ

unrelated:別トピック(検索ミス/要確認)

Q: 放射性医薬品の安全管理に関する指針は、どのような運用が想定されているか?
新2013: 核医学の進歩に伴い、随時改訂される必要があるとされている。
旧2011: 診療医師・薬剤師・診療放射線技師の三者が協働し、安全管理・安全使用の体制を確保する基本指針として運用される。
変更点: 旧版は運用体制、新版は改訂の必要性に触れており、焦点が違って比較できない

作り方(パイプライン)

新版の Q&A(質問と新版回答)を起点に、同じガイドラインの旧版本文と照合します。

新版Q&A (質問 + 新版回答)
   │
   ├─ ① 旧版を検索: 質問を ruri-v3-310m でベクトル化し、同じガイドラインの
   │     旧版 L2 チャンクから上位5件を取り出す
   │
   ├─ ② 旧版回答を生成: 取り出した旧版本文だけを使い gemma-4-31b で回答
   │     (該当がなければ飛ばす)
   │
   ├─ ③ 新旧を判定: 新版回答と旧版回答を gemma-4-31b で比べ
   │     revision / addition / none / unrelated に振り分ける
   │
   └─ ④ 新規型 (new): 旧版本文に一度も出てこない新薬・固有名を含む新版Q&Aを
         キーワード照合で別に集める (埋め込み検索では拾えないため)
  • —生成モデル: 全工程 google/gemma-4-31b-it(旧版回答の生成・新旧判定とも)
  • —埋め込み: cl-nagoya/ruri-v3-310m(ModernBERT-ja)
  • —旧版が複数あるガイドライン(約3割)は各旧版と比べ、回答が同じ版はまとめています。

スキーマ

フィールド型説明
idstr一意 ID
typestrrevision / addition / none / new / unrelated
questionstr質問
newstruct新版側: gid, chunk_id, year, title, org, section, page, source_url, answer, chunk_text
oldstruct \null旧版側(同上)。new 型では null
diff_summarystr差分の要約(new 型では新規語)
magnitudestr \nullminor / major
absent_in_yearslist \nullnew 型: その知識が無かった旧版の年
sim_scorefloat \null旧版検索の類似度

想定用途

  • —DPO / 選好学習: type=="revision" を (prompt=質問, chosen=新版回答, rejected=旧版回答) として、SLM に最新版を選好させる
  • —検索 (embedding): 旧版チャンクを hard negative にした時間軸学習
  • —医師 CME(継続医学教育): 「以前は X、今は Y」「新しく登場した Z」の対比教材
  • —時間軸理解の評価: モデルが古い知識を答えないかのテストセット

注意・制限

  • —旧版回答は旧版ガイドライン本文からの抽出生成で、当時の実際の文言とは異なる場合があります。<br>LLM 生成を含むので、臨床判断は必ず一次資料を確認してください。
  • —none は学習信号がないため DPO 向きではありません(不変の確認用として保管)。
  • —unrelated は検索の誤ヒットや旧版回答の欠損を含むので要確認です。
  • —一部のペアで新旧の year が同じ・不明な場合があります(版メタデータ由来)。
  • —new 型はキーワード照合ベースのため、固有名詞を伴わない新概念は取りこぼす場合があります。

ライセンスと引用

本データセットは CC BY 4.0 で公開しています(商用可・改変可)。<br> CC BY 4.0 では、利用時に出典の明記(著作者・データセット名・ライセンス・変更の有無)が必須です。形式には下記の引用を使ってください。

bibtex
@misc{nagashima2026medslmja,
  title        = {med-slm-ja Before/After: A Temporal QA Dataset of Japanese Clinical Guidelines},
  author       = {Nagashima, Daichi},
  organization = {GENSHI AI},
  year         = {2026},
  howpublished = {\url{https://huggingface.co/datasets/genshiai-daichi/med-slm-ja-before-after}}
}

作成: 長嶋大地(GENSHI AI 代表取締役 CEO / 東京大学医学部附属病院 循環器内科)